内視鏡センター
食道・胃・十二指腸などの上部消化管に対する代表的検査は経口内視鏡検査ですが、10mm前後の太さの内視鏡を挿入する際に舌や喉を刺激し、多くの方は「オエッ」という咽頭反射を起こしてしまいます。このため、内視鏡は”つらい”や”苦しい”と感じている方が多いのではないでしょうか。
検査時の苦痛を軽減させることを目的に、経鼻的に挿入出来るように内視鏡を細くする試みが行われてきました。経鼻的に挿入すれば、咽頭反射はほとんど起こりません。
当院でも平成19年より経鼻内視鏡を導入しており、検査中の負担が軽く、また安全性・操作性・性能においても問題はありません。
当院のフルデジタル電子内視鏡システムは、高画質画像を得るための数々の機能をはじめ、内視鏡画像の視認性を向上させるための画像処理・電子技術により、これからの内視鏡診断における疾病の早期発見と診断の向上が期待されます。
経鼻内視鏡のメリット
- 舌根部にあたることによって起こり易い「オエッ」という咽頭反射が比較的起こりにくい。
- 経口内視鏡に比べ、負担が軽く安楽である。
- 検査中に医師と会話が出来ますので、意志の疎通が円滑になります。
- 検査後の食事も比較的早く摂ることが可能です。
経鼻内視鏡のデメリット
- 鼻腔が狭い場合は、スコープが挿入出来ない事があります。
- 鼻からの挿入が困難な場合は、口からの挿入に切り替えることがあります。
- 検査後に鼻出血を起こす可能性があります。
- スコープが細いため、吸引等の力がやや弱く経口内視鏡より検査時間がかかることがあります。
- スコープが細いため、生検(体の組織を採取すること)が正確に出来ない事があります。
検査に関しましてご不明な点やご予約等につきましては、下記までお問い合わせくださいますように、よろしくお願いいたします。
医療法人 八仁会 久御山南病院
TEL(075)631-2261